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二輪車ハンドル交換の注意点

二輪車のハンドル交換は、操作性や乗り心地を大きく左右する重要なカスタムですが、ワイヤー類の長さ不足、スイッチボックス用固定穴の穴あけ加工、車検 (構造変更申請) への適合の 3 点に特に注意する必要があります。
安全な走行を維持し、トラブルを防ぐための具体的な注意点と対策を以下にまとめました。

1. スイッチボックスの固定 (穴あけ加工)

純正のスイッチボックス (ウインカーやセルスイッチなど) の内側には、回り止め用の「突起 (ポッチ)」があります。
  • 純正外ハンドルへの加工 : 社外品のハンドルにはこの固定穴が空いていないことが一般的です。
  • 適切な位置決め : 純正ハンドルからバーエンドまでの距離を正確に測り、電動ドリルで新しいハンドルに穴を空ける必要があります。
  • 厳禁な行為 : 面倒だからとスイッチ側の突起を削り落としてしまうと、走行中の操作時にスイッチボックス自体がぐるぐると回ってしまい、誤操作の原因になります。

2. ケーブル・ワイヤー類・配線の長さ

ハンドル形状を変える (高くする、広くするなど) と、純正のケーブル類が届かなくなるケースが多発します。
  • フルステア時の確認 : ハンドルを左右に最大まで切った際、ワイヤーが引っ張られて突っ張らないか確認が必要です。
  • 意図しない動作の防止 : アクセルワイヤーが突っ張ると、ハンドルを切っただけで勝手にエンジンの回転数が上がってしまい非常に危険です。
  • 対象のパーツ : スロットルワイヤー、クラッチワイヤー、ブレーキホース、各種スイッチ類の電気配線を事前に測定し、必要であればロングタイプへ交換してください。

3. 車体の保護とパーツの取り扱い

作業中の不注意による車体へのダメージを防ぐ必要があります。
  • タンクの養生 : 工具や外したハンドル、スイッチ類がガソリンタンクに当たると簡単に傷がつきます。厚手の毛布やダンボール、養生テープなどでタンクを必ず保護してください。
  • 取り外し前の写真撮影 : ブレーキホルダーやクラッチレバー、配線の取り回し (ルーティング) は複雑です。外す前にスマートフォンなどで多角的に写真を撮っておくと、組み戻す際に迷いません。
  • グリップの再利用 : 左側のグリップは接着されているため、再利用する場合はマイナスドライバーとパーツクリーナーを隙間に吹き込んで慎重に剥がします。経年劣化している場合は、ハンドル交換と同時に新品を用意するのが効率的です。
  • 専用のグリップボンドの使用をお勧めしております。

4. 保安基準 (車検) と構造変更

ハンドルのサイズが変わることで、車検に通らなくなる場合があります。
  • 記載変更なしで収まる範囲 : 車検証に記載されている数値に対して、「幅 ± 20mm 以内」「高さ ± 40mm 以内」であればそのまま車検に通ります。
  • 構造変更申請 : 上記の範囲を超えるサイズ (大幅なアップハンドルや絞りハンドルなど) に変更した場合、陸運局で「構造変更手続き」を行わなければ違法車両 (不正改造車) となってしまいます。

5. 干渉確認と締め付けトルク (最終確認)

  • カウルやタンクへの干渉 : セパレートハンドル (セパハン) などへ交換する場合、ハンドルを限界まで切ったときにカウルやガソリンタンク、フロントフォーク等に手やレバーが挟まれないか確認してください。
  • 規定トルクでの本締め : ハンドルポストのボルトは、緩みがあると走行中にハンドルが動いて大事故に繋がります。必ずトルクレンチを使用し、メーカーが指定する規定トルクで均等に締め付けてください

6. 概算見積について

  • 概算見積とは、おおよその費用 (目安) のことであります。
    目的 : 大まかなコストや予算の承認を得るためです。
    精度 : 実際の金額に対して数十パーセント程度の誤差が生じる前提です。
  • 弊社の見積は、すべて概算見積であり、作業途中、部品によって想定以上に作業が必要な場合が予想されますので、弊社の見積は、全て概算見積でありますので、納得して頂いたお客様のみ、見積を作成し、整備に入ります。

7. 注意点

  • 部品注文後のキャンセルにつきましては、全ての部品はご購入して頂きます。
  • 自分の利益しか考えていないお客様は、お断りしております。常に、三方良しの精神で仕事に向かっておりますのでその精神が理解出来ないお客様はお断りです。
  • カスタム中に変更は出来ません。
  • カスタム中やカスタム後のトラブルにつきましては、損害賠償を請求致します。